秋風

台風接近の影響か、朝から風が強い。部屋の窓をあけておいたら、カレンダーが吹き飛ばされた。窓の外では、竹藪が風を受けてゆれている。

本日は休みのため、畑の雑草を抜き手入れ。オクラを植えたのだが成長しすぎて固くて食えない。全部抜いて片付け。安納芋のまわりも雑草だらけ、収穫はあるのだろうか。

 

吹きおこる秋風鶴をあゆましむ

 

石田波郷の句。

 

 

少子化

今年は区長を拝命しているので、様々な仕事がいいつけられる。地元の八幡神社の祭礼で、新成人の報告をしなければならない。常会で確認するも該当者なし。自分の子供の頃は各学年に必ず複数名いたが、今ではそれも昔の話。小中学校が合併される時代なのだ。人口デフレは地域を変えてしまうのだろう。そうなる原因は、二十年以上前に仕込まれていた。問題の根は深い。


芭蕉大きな影を浴びせけり


宮津昭彦の句。

サロンパス

サロンパスが残り1枚になったので、ドラッグストアに買いに行く。普通サイズは、1箱140枚のものしかなく、もう少し少ない数でいいのだが置いてない。値段が高い訳ではないので、仕方なく購入。マーケティング戦略としては正しいのかもしれないが、数が多いと箱が大きくなり嵩張るし、取り扱いが雑になるので、消費者として不満あり。


春の暮御用御用とサロンパス

坪内稔典の句。

犬の散歩コースの道に、栗の毬がたくさん落ちていて栗の実がこぼれている。今年も栗の旬の時期を迎えた。スーパーでも栗きんとんが並んでいたなあ。家の栗の木も切った後から新たな枝葉が繁り実もつけた。生命力のすごさを思う。

 

行く秋や手をひろげたる栗のいが

 

芭蕉の句。

毛布

寝室が北の部屋なので、夜の冷え込むこと。掛け布団だけでは寒いので毛布を出してくる。寒いのは苦手、人は常に暖かさを求める。暖かくして深い睡眠をとる、これにまさる幸せがあろうか。
はじめて日本人が毛布を使ったとき、その暖かさにビックリしたに違いない。


夜半覚めて毛布に眠りいそがざる

皆吉爽雨の句。

台風24号

台風24号が通過、夜中の2時頃まで凄い風の音であった。去年は物置の屋根が飛んだので、心配していたが、何事もなくすみ一安心。
JR は名古屋ー多治見間しか運転しないので、多治見まで車で行き電車に乗る。しかも1時間に1本。道路は渋滞、電車は満員。素晴らしい10月の始まり。


大いなるものが過ぎ行く野分かな

高浜虚子の句。

入院

独り住まいの義母が救急車で緊急搬送。病院にかけつけ入院手続きをする、軽い脳梗塞との診断。わが家も高齢化社会だから、親でも子でも誰が倒れてもおかしくない。

書類を記入していると、隣のベッドの老人が癇癪を起して看護婦にあたりまくる。身体が思うように動かず車椅子から移動できないからだろうが、本人も大変だが見ているまわりの者もつらい。フロアーの看護婦が集まりなだめすかし移動、病院の大変さを垣間見た。

 

長生きの象を洗ひぬ天の川

 

桑原三郎の句。