ちくさ正文館ターミナル店閉店

ちくさ正文館ターミナル店が、2020年5月31日をもって閉店、本店と統合することになった。学習参考書・コミックス・ライトノベルは本店での取り扱いとなる。学生向けのこうした本も売れなくなっているのだろう。書店の利益率は低い、雑貨やレンタル商品で何とか補充しているのが現実。大好きな本屋である「ちくさ正文館」には頑張ってもらいたい。


坂の上たそがれながき五月憂し


石田波郷の句。

記憶にございません

「タイトルを見た瞬間」

「てっきり自分のことかと思いました」 

「いい本もたくさん読んだのに、どうでもいい超大作も読んだのに」

「「いい本だった」ことは憶えていても、感動したり泣いたりもしたのに」

「ほとんどの内容を憶えていない。いったい何の為に読んだんだか」

「なのに今日もまた本を買っている」

「ムダじゃないのか?」

 

リディア・デイヴィス『ほとんど記憶のない女』のタイトルを見て吉野朔美が書いたコミックエッセイ「記憶にございません」の吹き出しの台詞を並べてみた。そうです、ムダです。人は機械ではないのでムダができるのです。ムダがなかったら、つまらないじゃないか。「本の雑誌」に掲載されていた吉野朔美の漫画好きだったな。本の趣味は全く違うけど。

 

五月雨読みさしの本枕元

 

恵那山

中津川市にある恵那山は標高2191m、南アルプスの南方に位置し、日本百名山の一つ。日本近代登山の父ウェストンが登山したのが明治26年5月8日。ウェストンは5100フィートになると雪を見たと記している。恵那山の麓から見る姿は稜線がなだらかに広がり美しい。

 

恵那山は雲被(かず)くとも梅雨の晴

 

松本たかしの句。

西洋シャクナゲ

家の庭に植えてある西洋シャクナゲが今年もまた美しい花を咲かせた。
シャクナゲの葉は常緑で厚みがあり表面は光沢を帯びている。房状に咲く大きな花は開花するとそれは見事で周りを明るくさせる。日本では枝の先に花を上向きに房状に咲かせるものを石楠花(シャクナゲ)と呼びツツジと分別している。


満開の石楠花の花あかあかと

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田植え

家の近所ではもう田植えが済んでいる。他の田も水がはられ、田植えを待つばかり。夜になると、蛙の大合唱。子供のころから聞きなれているので、うるさいとは思わない。

私の家の田は休耕田なので、稲の替わりに雑草が伸び放題となる。草刈のシーズン到来である。

 

眠られぬ夜の寝室遠蛙