林家たい平

林家たい平 快笑まくら集』(竹書房文庫、2015年初版)を手に入れたので、読みだした。林家たい平は「笑点」の若手メンバー。病気になった林家こぶ平の後を引き継ぎ、自分のスタイルを確立して存在感が出てきた。落語のまくら噺を集めたものだが、いやあ文章で読んでも面白いのだから、生で聞いたら大笑いできるだろうな。一日のうちに笑うことができる時があれば、そんな幸せなことはない。

 

笑ひ声も混じつているか囀れり

五月晴

本日晴天。新芽の樹々で山は緑のモザイク模様が広がる。

布団を干し、家の周りの空地の草刈りをする。

急に夏日のように温度が上昇。日中の外仕事は、コロナウイルスより熱中症が心配である。蝶々が飛び回り、蜥蜴の走る姿も見た。吹く風が気持ち良い。

 

目には青葉山時鳥初鰹

 

山口素堂の句。

 

筋肉の4つの働き

筋肉には4つの働きがある。

①エンジン   動くための力をだす
②ヒーター   体温の保持
③ポンプ    伸縮による血液の出し入れ
④プロテクター 衝撃吸収による内蔵保護

筋肉が衰えると、この4機能が低下し、人間としての生活が送れなくなり、病むしかないのである。

以上は、自戒のためのメモ書き。楽をしているつもりが、そうではないのかもしれない。


秒針を目が追いかけて四月尽

未来図

新型コロナウイルスへの対策に追われる毎日で、未来図など思い浮かばない。しかし、終わらないものは無く、未来は新たな未来のために、次々と現実となって現れる。


未来図は直線多し早稲の花


鍵和田釉子の句。初学の頃一読して以来忘れなれない句。若い時に夢見る未来図へは常に一直線で最短。せっかちな思いは、早稲の花に象徴される。鮮やかに人生の一面を切り取って見せた。
本人も会心の作だったのだろう。第一句集名は『未来図』、主宰する結社誌名も『未来図』である。
自解によれば、筑波山が見える田園に、新しい道が直線に伸びていたという。作者も自分の思い描いた未来図を信じ、それに賭けたのである。

小川双々子

小川双々子は、岐阜県出身の俳人。1922年生まれで、「地表」創刊主宰。
岐阜県は、芭蕉奥の細道」結びの地であり、江戸時代には美濃派もおこるなど、俳句には縁が深い。瀧井孝作、長谷川双魚、栗田やすし、辻恵美子など岐阜県出身の俳人は多い。


人類の歩むさみしさつちふるを


小川双々子の句。

ウグイス

朝、玄関の外に聞こえているのはウグイスの鳴き声。鳴き声で鳥を判別するのは難しいが、ウグイスの鳴き声「ホーホケキョ」ば誰にもウグイスの声とわかる。「ホー」は吸う息、「ホケキョ」は吐く息である。縄張り宣言と求愛の鳴き声は違うらしく、求愛の時は優しくささやくように鳴くらしい。


鶯の声突き刺して春逝けり

「幸せ」の5項目

イギリスの1万2千人を32年間追跡調査した研究から「幸せ対策」という施策がうまれた。「幸せ」を構成しているのは、次の5項目である。

 

①「運動」 運動は幸せ感を増す

②「感謝」 感謝は次の感謝を呼ぶ

③「つながり」 人間関係が脳を若く保つ

④「学び」 幸せを汲み取るもとである 

⑤「与える」 他人への施しが幸せを呼ぶ

 

幸せは伝染する。みんなに幸せになってもらうためには、自分が幸せになる必要があるという。

以上は『老活の愉しみ』(帚木蓬生、朝日新書)という本に紹介されていたもの。

 

広がれるクローバー四つ葉を探す