ちくさ正文館

ターミナル店が閉店し、本店と統合して3か月が過ぎようとしている。久しぶりに立ち寄るが、前の店の雰囲気を知る者にとっては何か違和感がある。これは前の店のレイアウトは、書棚が低く空間的なゆとりがあったせいだろう。多分、物量的には以前と変わらないのだろうが、ゆったりと本と向き合えないストレスを感じているのかもしれない。コミックや文具は稼ぎ頭だからそれなりのスペースが必要なのは理解する。文学書・人文書が目当てな者にとってはリストラに会っている様な感じ。大学時代からのお付き合いである「ちくさ正文館」には頑張ってもらいたい。

 

本の背を眺めて飽かず蚊遣香

レジ袋有料化

7月からレジ袋が有料となった。コンビニでも「袋いりますか」と聞かれるが、買ったことはない。あれば便利だが、どうしても必要というわけではない。同じ観点から、コンビニの紙おしぼりも必ずサービスでつけてくれるが、必要な人がもらえばいい。あれも再利用できるものでもないし、大量のごみを発生させている原因なのだから、何とかならないものか。レジ袋より要らないものだと私は思うが、どうだろう。

 

幕あひのごとき夕空星涼し

 

伊藤敬子の句。

宇宙兄弟38

小山宙哉の『宇宙兄弟』最新刊38巻が発売。特装版の名言集「心のノート2」に2枚のシールシ-トがついています。そのイラストは、私の次女が描いてます。買ってもらえると嬉しいな。

 

流星の使ひきれざる空の丈

 

鷹羽狩行の句。


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田中惣一郎

田中惣一郎は第5回芝不器男俳句新人賞特別賞の受賞者。『NHK俳句』9月号で小澤實が令和の新星として紹介している。私の関心を引いたのは、彼が岐阜県高山市の出身であること。俳句も故郷の風景を題材にしており、岐阜県人としては応援したくなる。都会から故郷の自然を詠い、万葉集などに使われている古語を使った俳句が特徴だが、スタイルに拘泥すればそこまでであり、古語にとらわれる必要はないだろうと思う。

 

寸前の今の鰍ぞ消たりける

素潜りの泡の上がる山女魚かな

いちどきに降る雪となり降る速さ

 

田中惣一郎の3句。

 

 

藤井聡太

藤井聡太が、王位戦を4連勝し2冠を獲得。18歳の高校生の底知れぬ強さ。

「強くなること」をただひたすらに求め続ける藤井聡太の「探求」の果てには何が見えるのだろうか。それは中島敦が書いた『名人伝』のような世界なのか。はたまた松本大洋の『ZERO』のような世界なのか。

事実は小説よりも奇なりというが、今起きているこの現実離れした物語に目が離せない。

 

おのづから雲は行くもの青林檎

 

友岡子郷の句。

夏休み

決算事務も一段落したので、遅まきながら夏休みを取る。肩がパンバンなので、「リラクル」でマッサージを受ける。気持ちよさに眠ってしまう。
12時過ぎに終わり、「そば茶屋」で昼食。冷やしおろし蕎麦に天ぷら。揚げたての天ぷらは美味い。
その後、「土岐よりみち温泉」で入浴。湯につかりボーッとする快楽.
家に帰り昼寝。暑くて何かする気にならない.。


抜けるほど青き空あり夏休


稲畑汀子の句。