蜩の声

【自解・萩原64】

「それはまた後の楽しみ生姜摺る」

摺った生姜は何に使ったのだろう、焼茄子、冷奴、それととも刺身。いずれにせよ、酒は飲んだな。

「白百合の頷き咲けるすべてよし」

「ファンファーレ空へ響かせ百合の群」

群生した山百合が夏の終り頃には一斉に咲く。百合には百合の気品がある。

「林間に蜩の声渦巻ける」

夏は蜩の声で終息を迎える。季節は秋へ。

「携帯を見る人ばかり鱗雲」

携帯を眺めている人、操作している人本当に増えました。