第1回飯田龍太賞

NHK全国俳句大会の第1回飯田龍太賞(新作15句)は、鈴木伊都子「故郷(ふるさと)」が受賞した。応募総数は1375組。第1次選考112組。

私の応募作は「夏休み」と題した以下の15句。予選も通過せず。印象的な句が、無いかな。

水切りの石飛ぶむこう夏薊
屋根越えて揚羽の飛んで行くところ
風船の風にのりたる軽さかな
白雲が空に一筋夏休み
炎熱を照らし返せり椿の葉
鳥おどしビニール紐の乱反射
水馬後退せずに前進
あらわなる背中を走る汗雫
噴水の反復の日々上下に
胸バッヂふらり止まりぬ黄金虫
指先の透けるがごとく滴れり
白桃の皮を静かに剥いていく
ころがりし南瓜をまたぐ日の盛り
青空があまねく包む野分後
八月の空の高さやカンナ咲く