あかぎれ

寒さのため血液循環が悪くなり、皮膚の汗腺や脂腺の機能低下により、皮膚が乾燥して細かい亀裂が発生する。これを「ひび」といい、重症になると亀裂から血が滲み出てくる。いわゆる「ひび割れ」ですね。これが、さらにすすんで皮膚が深く裂傷したのが「あかぎれ」である。現代は、暖房がゆきわたり、水仕事も給湯器ができて画期的に改善されたので、いまは「ひび」とか「あかぎれ」とか聞かなくなった。

 

なき母の声あかぎれの谷間から

 

平畑静塔の句。