黒田三郎

 

久しぶりに古本屋巡り。名古屋古書会館に「オールデイズ」を覗いてから、山星書店、大学堂書店を訪れる。山星書店で『定本 黒田三郎詩集』(昭森社、1979年、第3版)を見つける。黒田三郎は、フォークソンググループの赤い鳥が歌っていた「紙風船」の作詞者。「ひとりの女に」「小さなユリと」の詩集に若い頃、心奪われたことを思い出した。価格は3千円、買いなさいと本がささやきかける。思い切って買いました、タイムスリップする気分。

 

落ちて来たら

今度は

もっと高く

もっともっと高く

何度でも

打ち上げよう

 

 

美しい

願いごとのように

 

黒田三郎紙風船」。詩集『もっと高く』所収。