最悪の日

どうも風邪を引いたらしい。鼻水はでるし、朝から腹具合も悪い。
朝の通勤電車では隣席の若い男が熟睡して身体を押し付けてくる。寝ていて無意識とはいえ、凭れてくるのに対処しているうちに降車する駅についてしまう。不快な一日の始まりであった。
来社の風邪をひいた客の対応をしているうちに、自分の体調がどんどんおかしくなっていく。
仕事を定時に終え医者の診察を受ける。腹痛がまして、そのまま診察台に寝ていたいと思う。調剤薬局で吐き気に襲われトイレへ。ふらふらヨレヨレ状態で、腹痛に耐えながら、電車にのり自動車を運転し何とか自宅にたどり着いてベッドへ倒れこむ。

突然に人間は病気になる。痛いのは、本当にかなわんなあ。しみじみ思う健康のありがたさ。



露草の日差せば濡れてゐたりけり

鈴木鷹夫の句。