高野喜久雄「折鶴」

あきばれやぼくのおりづるとびたがる

 

小学1年生、かんばやしたけしの俳句。倉田紘文がこの俳句の説明に紹介していたのが、高野喜久雄の「折鶴」の詩。私は高野喜久雄という詩人を初めて知りました。

 

「折鶴」  


無聊にまかせて
人よ
折鶴を折るのは止そう

折られた鶴は
飛び立とう と悶え苦しむ
折られた鶴は
戻ろう と悶え苦しむ


   高野喜久雄詩集 「独楽」 より