康成忌

16日は川端康成の命日「康成忌」だった。今、川端康成を読む人はいるのだろうか。川端康成どころか弟子の三島由紀夫も、もう読む人は少なくなっている。もはや文学そのものが世界の片隅に追いやられてしまった。

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。」小説『雪国』の出だしである。昭和47年、康成はガス自殺により逝去。


花は葉に季(とき)を譲りぬ康成忌


松本昌之の句。