内田百閒

蔵書の整理をしている。かつて文庫本コレクターであったが、3万5千冊集めてそれ以上は記録をしていない。内田百閒はコレクターアイテムで、旺文社文庫、福武文庫、ちくま文庫と完全蒐集した。旺文社文庫の『百鬼園俳句帖』を引き抜き、読んでみる。俳句は明治人の俳句だなあと思う。句の雰囲気が今となっては古色を帯びている。百閒よりも荷風の方が私の趣味に合う。

 

この宵の俳三昧の火鉢かな

 

百鬼園俳句帖』より。