「れ」

ママ

ここに

カンガルーがいるよ

 

北村薫の『詩歌の待ち伏せ1』で知った、三歳の子供の発語。詩の原型とでもいうべきか。初出は読売新聞の「こどもの詩」に寄せられたもの。ひらがなの「れ」の字を見て、その子はお母さんに文字を指さしながら、自分の発見を伝えたのだ。子供の感性に驚いてしまう。北村薫の本では、このフレーズの受け止め方の相違について語られていた。