退屈の正体

「長く生きると、飽きるんだよ。生きることにじゃなくて、いろんなものに。長く生きてると、どうしても「これ、前に見たことある、これなら知ってらァ」という気分になって、なんにも反応しなくなるんだ。空行く雲は毎日見てても飽きないけど、人の作った娯楽には飽きますね。皆さん、退屈の正体は「飽きた」ですね。」

 

橋本治の『九十八歳になった私』より引用。同感。

 

首長ききりんの上の春の空

 

後藤比奈夫の句。