神谷美恵子の『生きがいについて』を読んでいて、いま半分くらい。
生きがいの喪失の記述で、プラトンの『国家論』から引用されている。
「不幸な時にはできるだけしずかにしているのがいい。そして不満の感情はすべて抑えるほうがいい。というのは、こうした出来事のなかにどれだけの善いものと悪いものが含まれているか、われわれには評価できないからである。また同時に、短気を起こしても何の助けにもならないからである。」
自暴自棄になる短気を戒めている。苦しい時ほど冷静にならなければならない。先人の知恵は、今も有効である。
そつと置くものに音あり夜の雪
鈴木牧之の句。