御器所

読み方が難しい地名がある。地元民には常識でも余所者には見当もつかない読み方がされている。名古屋の地下鉄の駅名で難易度が高いのは「御器所」。読めますか。難しい漢字があるわけではないが、「御」は「ご」「お」「おん」?「器」は「き」「うつわ」?「所」も「しょ」「ところ」?悩みだしたら切りが無い。答えは「ごきそ」。この地はかつて熱田神宮の所領で、神事に使用する土器を作っていたことに由来する。最後の「所=そ」が読めません。昭和に住宅表示の法律により、「ごきしょ」の呼称が推奨されたが、浸透しないので結局元の「ごきそ」に平成に戻された。


土器のともしびもゆる神楽かな


飯田蛇笏の句。