ブルーマンデー

月曜日である。身体の調子が悪いと仕事に行くのが億劫であるが、来社のアポもあるから行かないわけには行かない。

玄関ドアを開けると回覧板が置いてある。隣班のOさんの訃報72歳、母の葬儀の時の区長でお世話になった。元気な姿しか知らないので朝からショックである。

仕事をしていても身体が重く、だんだん声が出なくなってくる。それでも、処理するだけは処理したので、病院に予約を入れ明日は休みだ。

帰りの電車で大江健三郎の訃報を知る。大江健三郎は『同時代ゲーム』を持っていたが、読後感はつまらなかった思い出がある。初期の小説はみずみずしいが、小説世界をふくらませるために、様々なものを取り入れたが観念的になりつまらなくなってしまった。今は誰も大江健三郎を語らない。

結局、ブルーマンデー症候群の一日となってしまった。

 

足取りが月曜日梅見頃過ぎ