福田若之『自生地』

福田若之の初句集『自生地』(東京四季出版)が、ちくさ正文館に2冊並べてあったので購入して読む。本のサイズは新書の横幅が2センチほど拡大した変型版。

試行錯誤がそのまま読者に提示された感じである。こんなこともあんなこともやってみたんだけどどうですか、という問いかけ本。

読んで思ったのは、句の構造が散文「AはBである」というのが大半であるということ。この俳句構造は、強く断定するために俳句の結論に諾否の選択しか残されない。私はこれはマンションに似ているなと思うのであるが、マンションは出入り口が玄関一つ、そこの通過が許されるかどうかがポイント。だから仮に「マンション俳句」と命名してみる。俳句の散文化が指摘されて久しいが、生活スタイルがマンション化し個人生活に他者を入り込ませない傾向に社会が進む中で思考様式も影響を受けているのだろう。

現代が色濃く反映された句集である。

 

春はすぐそこだけどパスワードが違う

 

句集より。

運動会

先週宅急便を送りにいったら、近くにある小学校が運動会で、校庭には親や家族が子の応援で沸き立っている。今日は土曜日なのに小学生が登校していくので、参観日かと思ったら運動会なのでした。我が家は子供は皆成人してしまったので、今は運動会も行くことはない。元気な子供の姿をみて応援する運動会はいい行事だと思う。中学校になると、親が見に来るのは恥ずかしかったのも思い出。運動会は足が速い子がヒーローでした。私は、走るのは苦手でしたので選抜リレーの選手にはなれませんでした。

 

手廂(てびさし)に子を追ひかけて運動会

 

土生重次の句。

秋寒

秋のうちに感じる寒さを「秋寒(あきさむ)」という。

私の部屋は北側で、最近は朝の冷え込みがきつい。ベッドにはすでに毛布を持ちこんだが、寒さで血圧も上がり気味。

通勤電車も、まだ半袖の人もいるが大半は長袖。背広姿や上着を着る人も増えて、色調もだんだん黒っぽくなっていく。ちなみに私は長袖シャツで通勤しています。

 

秋寒し此頃あるゝ海の色

 

夏目漱石の句。

『あの会社はこうして潰れた』

日経プレミアシリーズの『あの会社はこうして潰れた』を読み終える。帝国データバンクの調査マン藤森徹の著作。10万部突破と帯にある。昔からこのジャンルの本は帝国データも含め数多く出版されているのだが、今回は新書版なのでよく売れたのか。

読んで思うことは、人間はあいも変らぬ欲望の塊であり、金銭が絡めばリスクがあり闇があるということ。会社も法人格を供えた活動体であるから、人間に生死があるように、設立の「生」があれば当然倒産・廃業という「死」もある。

ただ愚かなるトップの下で働かされて、人生を翻弄される部下の人を思うとやりきれない。

 

天高しさびしき人は手を挙げよ

 

鳴戸奈菜の句。

メルカリ

今週号の「東洋経済」の特集はメルカリとZOZOTOWN。思わず買ってしまう。メルカリで売買したことはないが、起業5年で急成長したこの会社には、すごく注目している。今日の新聞では、米国トイザラスが破産法申請とある。一世を風靡した会社もつぶれてゆく。栄枯盛衰は世の習いか。

 

秋深き音生むために歩きだす

 

岡本眸の句。


f:id:sadanji:20170920071019j:plain

誕生日

9月18日は私の誕生日。セブンイレブンカップヌードルに「はっぴ ばあすでい 9.18」と書かれて売られている。おお、日清食品がお祝いしてくれるのか、誕生日用カップヌードルの新商品かと思ったら勘違い。9月18日は初めてカップヌードルが販売された日らしい。その記念日のカップヌードルが売られているのだ。そうなのか知らなかった、しかし何はともあれお目出たい、自分への誕生日プレゼントということで購入したのでありました。

 

めでたさは替はるものなし秋の空


f:id:sadanji:20170919005208j:plain

敬老の日

本日は敬老の日。私の誕生日、59歳となる。
いつの間にか、敬老の日は第3月曜に変わったらしい、知らなかったぞ。
昨日は、真夜中台風通過で凄い風が吹いていたが、いつしか寝てしまう。
朝起きて、物置小屋のスレート屋根が飛んで無いと妻が言う。古いので、止めの金具が効かなくなって風に吹き剥がされたのだ。後始末で午前中は終わる。濁流浸水の被害に比べれば、これしきのこと何するものぞ。


敬老の日余生語るはまだ早し


f:id:sadanji:20170918090356j:plain