歴史に残る一日

2018年2月17日は、歴史に残る1日となった。

冬季平昌オリンピックフィギュアスケート羽生結弦選手が金メダル、オリンピック2連覇を達成、66年ぶりの快挙である。昨年11月の右足首のケガを乗り越え劇的な復活をし、今大会日本人初の金メダルとなった。全員が勝利を目指しているのだが、勝者となるのはただ一人。4回転ジャンプをすべて成功させ、最も美しいスケートを見せてくれた。

同日もう一人、中学生棋士藤井聡太五段が、準決勝で羽生善治竜王を破り、朝日杯を史上最年少15歳6か月で初優勝した。これで史上最年少、最速で六段昇段となる。底知れない強さである。

2人の歴史的な大記録が打ち立てられた日に、同時代人として同じ日本に生きていることに興奮する。「後世おそるべし」の言葉どおり、新たな才能が、新たな時代を作ってゆく。あたたかく見守りたい。

この日、解体した物置小屋の跡地に、しだれ梅の苗木を植えた。還暦の記念樹としてこれも大切に育てていこう。白い花が可憐に咲くことを楽しみに。

 

勇気こそ地の塩なれや梅真白

 

中村草田男の句。

 

 

 

父と子 石田波郷

石田修大の『わが父波郷』を読み始めた。冒頭、長男である作者が「波郷と私の関係は、限りなく他人に近かった。幼時に離れて暮らしたのが遠因だが、考えてみれば親子だろうと友達だろうと所詮は別の人格、他人のことなど本当のところはわかりはしないのである。」と他者として位置付けているのが印象深い。なるほど父の存在というものは、そういうものかもしれない。わが身を振り返っても、父とは親しみよりもどちらかと言えば煙たい存在だった。ただ他者ではあるが、どうでもよい存在ではない。変に愛情で結ばれた親子の幻想に縛られては、父の評伝は書けないであろう。かつて父と子は文学のテーマの一つであった。ツルゲーネフ『父と子』しかり、志賀直哉『暗夜行路』しかり、今やそれも昔か。

 

バスを待ち大路の春をうたがはず

 

石田波郷の句。

 

 

『おらおらでひとりいぐも』

芥川賞を受賞した若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』(河出書房新社)を読了。作者は1954年生まれなので、4歳年が違うだけ。
久し振りに読んだなという満足感のある小説。繰り出される岩手弁と、錯綜する主人公桃子の思考が、独特のリズムを刻み、小気味良く小説は展開してゆく。青春の門ならぬ老年の門にたたずみ、おそるおそる中を覗いてみたが、まさしく今の時代にしか生まれない小説なのだと思う。50代で伴侶と死別し、四半世紀を一人で生きてきたわが母も、桃子の一人なのだろう。高齢化社会に新たな文学が現れた。慶賀としたい。


鳥帰るいづこの空もさびしからむに

安住敦の句。

バレンタインデー

バレンタインということで、会社の事務所の女子社員一同から義理チョコを貰いました。ホワイトデーにはお返しする職場の定例行事ですが、物をもらうのは素直に嬉しい。今年は、焼酎伊佐美を練り込んだ生チョコを薩摩焼ぐい呑みに入れたもの。
美味かったね、伊佐美が飲みたい。さて、何を返すか考えねば、面倒だけどこれもまた楽しみの一つ。


バレンタインデー貰ひ渡せる笑顔かな

一風堂とニンニク

鼻水がとまらない。ディッシュの消費量が増えるばかり。こんなときは、ニンニク投入にかぎる。ピラミッドはニンニクの力でできたという。そのパワー恐るべし。
金山の一風堂へ行き、アカマルと一口餃子を注文。細い麺とドロッとしたスープが一風堂の特徴。薬味で置いてあるニンニクを2個、押し潰しラーメンに投入。一風堂が好きなのは、ニンニクが自由に入れられるから。
ニンニク臭にまみれながら、完食。力がたぎる感じがしてくる。まだ週初め、ガンバロー。


波を追ふ波いそがしき二月かな


久保田万太郎の句。

幸福の三条件

今年の冬は寒い。昨日も朝から、積もりはしなかったが雪がふった。
寒い時は温泉ということで、11日の日曜日久し振りに、曽木バーデンパークに行き湯につかってまいりました。
幸福感は充足感にほぼ等しいと思いますが、充足感の満ち足りた気持ちになるのに、不可欠な3つの条件があると思うのです。それは①身体が暖かいこと②いる場所が明るいこと③空腹でないこと、案外とそんなところが大切かも。湯につかって、にわか哲学者は思うのでありました。


人の世をやさしと思ふ花菜漬


後藤比奈夫の句。

ブログ『クドウ氏の俳句帖』開設4周年

ブログ運営会社からメールが届き、ブログ開設4周年を知る。ブログを立ち上げたのが2014年2月11日。開始日に特段の意味はなく、思い立った日がその日だったというだけ。以来1日も休まずブログを書き続け今日に至る(娘の引越で記事をアップし忘れた日が1日あったが)。1日1句、他人の句であれ自分の句であれ紹介するのが基本。それ自体は楽しいが、記事を準備することがあまりできないので、朝の走り書きになりがち。それでも読んでいただける方には、感謝の言葉あるのみです。

健康な限りは続けていきたいと思っているので、お付き合いいただける方はよろしくお願いします。アクセス数にはこだわりませんが、拙い文を読んでいただける人があることが励みになっています。

 

春めくといふ言の葉をくりかへし

 

阿部みどり女の句。