俳句仕立 ゴドーを待ちながら 第二幕

大学時代、上演に参加した芝居は以下10作品。他に戯曲1作執筆。

「雨のワンマンカー」(小松幹生作、照明手伝い)
「黄色いパラソルと黒いコーモリ傘」(別役実作、役者)
ザ・パイロット」(宮本研作、舞台装置)
熱海殺人事件」(つかこうへい作、舞台装置)
「君もまたゆれる波風」(自作、演出)
「カッコーの巣をこえて」(ケン・キージー原作、役者・舞台装置)
「火のようにさみしい姉がいて」(清水邦夫作、演出)
「喘ぎさまよう鹿のように」(矢代静一作、演出)
「命ででん傳」(岡部耕大作、舞台監督)
熱海殺人事件」(つかこうへい作、舞台監督・舞台装置)


さて、昨日の続きの第二幕である。
ベケットの『ゴドーを待ちながら』も二幕構成。筋らしい筋もなく芝居は進行していく。
ゴドーは来るのか、来ないのか。よくわからぬ不可解な世界がひろがる。
本20句は、句集『萩原』に収録した。


<第二幕>

解夏歌うせっせせっせと墓づくり

秋の暮問いかけ数多かいもなし

端居してつぶやいている独り言

冬ざれや沈黙長く続きたる

ボッツォが舞台を去りて転ぶ冬

冬銀河始まり知らず終りまた

ゴドー待つ二人動かず夜寒かな

不条理と呼びしものあり晩夏