2017-04-28 水田 家の近くの田圃にも水が引かれ、着々と田植えの準備がすすめられている。田の水がいっぱいになると、オタマジャクシと蛙の楽園が出現する。アメンボも泳ぎ回る姿が見られるようになる。都会にはない世界。 生きかはり死にかはりして打つ田かな 村上鬼城の句。
2017-04-27 『俳句』5月号付録 角川の『俳句』5月号を発売日に購入。何と今月号は、定例の俳句手帳(夏)と「現代俳人名鑑」の付録が2個もついている。「現代俳人名鑑」は創刊65周年事業の企画らしいが、3分冊となる予定。1人自選10句が載せられており、北大路翼から後藤比奈夫まで多彩な顔ぶれが楽しめて、お得感あります。 つくづくと寶はよき字宝船 後藤比奈夫の句。
2017-04-26 葱坊主 葱坊主とは、今時分にネギの花茎が伸びて球状の花を多数つけることをいう。畑の葱は丸い袋をつけて愛嬌がある格好をしている。 葱坊主の姿を見ていると、70年大阪万博の岡本太郎が作った「太陽の塔」を連想するのだ。 葱坊主どこをふり向きても故郷 寺山修司の句。
2017-04-25 山桜 散歩の途中、まだ散りかけの山桜が美しい。山ツツジの紫がここかしこに流れるように花を咲かせている。一斉に草も樹も新芽を出して、いよいよ夏への助走の始まりである。 小学生がにぎやかに学校へ登校していく。もの皆生気あふれる時節となった。おこぼれを頂戴しますか。 山国の空に山ある山桜 三橋敏雄の句。
2017-04-24 藤井聡太、羽生に勝利 十四歳の中学生プロ棋士藤井聡太四段(愛知県瀬戸市出身)が、非公式戦ではあるものの棋界第一人者の羽生善治三冠を破り勝利。藤井はデビュー後13連勝と新記録を更新中。 羽生もすごいと思ったが、さらにすごい新人が現れた。後生おそるべし。 人は影鳥は光を曳きて春 永方裕子の句。
2017-04-23 麗日 本日快晴。空に一片の雲なし。光があふれ、朝の空気が気持ち良い。部屋の窓を開け風を通す。こんな日は外に出かけるに限るけど、何も予定はありません。 家のチューリップは満開で、隣に植えてある水仙がしなだれてチューリップに言い寄るがごとく咲いている。チューリップも困惑の表情。家の庭には、いきおいよくタンポポがあちこちに咲きだした。タンポポの黄色をしばらく楽しむとしますか。 うららかやかんばせ風にふちどられ 行方克己の句。
2017-04-22 西村和子 ふらんす堂の『シリーズ自句自解Ⅰベスト100 西村和子』を読み終える。昭和23年生まれの著者は句歴50年。俳句が好きでしかたない人という印象。しみじみと心に響いてくる句が多い。結婚、育児、離別、人が生きていくということを100句が語りかけてきます。 水音と虫の音と我が心音と 西村和子の句。音という字を読み方をそれぞれに3つ使い、静謐な時間へと読むものを引きずりこむ。お見事。