極月

12月が始まった。「極月(ごくげつ)」は1年が極まるという意味から名付けられた十二月の呼び方。

今日の予定は自動車の修理、施設へ母を訪問、銀行ATMで出金、夜は町内同年の飲み会。朝に仲間内の携帯句会の選句メールを発信した。やらねばならぬことは多々あり、ストレスとなって負いかけてくる。

 

極月やかたむけすつる桝のちり

 

飯田蛇笏の句。

十一月終了

十一月も今日で終り。朝から訃報の回覧板を各班に配って歩く。八月尽のように尽がついて季語となる月とそうでない月がある。十一月と十二月ははっきりとした区別がつきにくいからか。従って「十一月尽」はないのである、語感も悪いしイメージがわかないというのは確か。いよいよ年末に向けて仕事が山積み、賞与に年末調整、給与支払報告書。忙しいということはありがたいことと思って仕事をしますか。角川書店の『俳句歳時記第五版 冬』購入しました。

 

あたゝかき十一月もすみにけり

 

中村草田男の句。

冬の霧

昨日雨が降ったので、朝から霧が出てモヤがかかった状態。冬の冷え冷えした景色が続くと、朦朧とした景色もアクセントになって楽しめる。車の運転には注意が必要だが。今日は娘の軽自動車の納車日、どんな車を買ったやら。


冬の霧椋鳥翔つてもう見えぬ


廣瀬直人の句。

朝の出勤時に、土岐川で白い鷺が飛び立つ姿を見かける。鷺は、鷲や鷹のように季語にはなっていない。白鳥のように大きくもなく、ごく一般的な鳥と分類されているようだ。日本には19種類の鷺がいて、一般的なのはダイサギチュウサギコサギと分類されているが、今日見た鷺はなんだったのだろう。まだまだ自然豊かな故郷、瑞浪市である。


鷺白し冬の景色におさまりぬ

コート

日に日に寒くなっていく。今日から通勤に黒コートを着用。だんだんコートを着る人が増えてきた。服装の色も、黒っぽくなっている。
「外套」は冬の季語、英語ではオーバーコート。今は、外套もオーバーも余り使われず聞くことが少ない。語感が重さを感じる。今はコートも軽いものが主流。


コートかけ今日一日を終わりとす

月間の作句数

1か月に俳句を何句作りますか?その総数は参加する句会やら結社の投句で大体決まってくるのではないだろうか。私の場合、仲間内の携帯句会8句、『南風』5句、南風メール句会3句、『俳句』への投句3句が基本で20句から30句というところ。
今月号の『南風』には主宰の作句数が掲載されている。津川絵理子主宰80句くらい、村上靹彦主宰60句くらい、とある。私の倍以上の作句数たから、プロフェッショナルはやはり違います。
多作多捨というが、その多作ができない。うんうんと唸ればできるものでもなく、そこが俳句の難しいところ。



白息やいづこへゆくも坂ありて


朝倉和江の句。

金木犀

結社誌『南風』の12月号が届く。三栖隆介氏の「年間回顧 推賞の三十句(南風集より)」で私の句が採られていて、びっくり。

 

宅急便金木犀の香を入れぬ

宅急便を送るべく、箱を閉じる際、ちょうど金木犀の香が漂う時期で、この香も一緒に、との気持ちだろう。作者の、送り先の人への深い思いも込められている。

 

上記の選評をいただきました。自分以外の誰かに読んでいただけることは、とても幸せなことです。今後の励みにしたいと思います。