2015-04-09から1日間の記事一覧

虚子探訪(44) 燈籠

【 虚子探訪(44)】 「六十になりて母無き燈籠かな」 明治39年。六十歳になって母がない盆燈籠であることよ。他人の境遇を詠んだ句。六十歳ともなれば人生も終わりに近く、その時母を亡くしたのである。母とともに世間を渡ってきた時間への思慕と追憶が感じら…