月を塗る

【2014年(143)】


「お決まりの色をはずして月を塗る」


月を描く。月の色は何色を塗るのだろう。一般的な選択としては黄色だろう。あるいは黒い闇に灯をともす白色。月の色に何色を塗るか、それが問題。


「虫の音が満杯となり起きる時」


寝室から聞こえる虫の音が、どんどん大きくなっていく。そろそろ起きなければ。


『リアル』(井上雄彦)の最新刊14巻を読む。『3月のライオン』(羽海野チカ)とともに、最も出版されるのが待ち遠しいコミック。絵もテーマも渾身のエネルギーが、注がれている。出版のスパンが長くなるのは仕方がない。