南風(5)

 眼前に在るものを、感じたままに写し取り、句にしたい。

打座即刻といったのは、上田五千石だったか。

 

(南風8月号掲載分)

 

夏来る小鳥のとばす水しぶき


緑陰に自転車の列続きけり


花薊紫こぼしただ独り