江國滋『微苦笑俳句コレクション』

部屋の本棚にさしてあり時折読み返しては、にっこりする。今はなき江國滋が、『週刊小説』に掲載した俳句コラムを再編集したもの。ユーモラスな俳句のアンソロジーで、よく集めたなあと感心してしまう。俳句とは滑稽であると山本健吉は論じたが、そうかもしれないと思う本。


ンの字もソの字も同じ入学す


本書のなかの一句。中野寿郎の作。