令和の新鋭

『俳句』6月号の大特集は、「推薦!令和の新鋭」のタイトルで各結社から推薦された39歳以下の作家24人の競詠である。その中で私の好きな俳句は、「香雨」の網倉朔太郎と「群青」の小山玄黙。網倉は石田波郷新人賞、小山は星野立子新人賞をとっているので、力があるのは当然と言えば当然なのだが。令和の新鋭たちには俳句界を大いに盛り上げて、「後生畏(おそ)る可(べ)し」の存在になってもらいたい。

 

網倉朔太郎3句  

 

啓蟄や眼鏡の螺子を締めなほし

青空はいつも新し花林檎

つばくらめ白一線の海の果

 

小山玄黙3句

 

日曜は髭をあたらず立葵

まだ雨の続いてゐたり昼寝覚

鍵束と夏帽おなじ釘に掛け