『未来の地図帳』

講談社現代新書で河合雅司の『未来の地図帳』がでた。『未来の年表』シリーズの続巻である。人口減少が加速しているので、日本の風景は数十年後には大きく変貌してしまうだろう。高齢者も働かせ労働力を確保する弥縫策も長く続かない。バラマキ政策は世界一の借金国を膨らませ続けている。出生数は急には増えないのだから、人口減少に対応したコンパクトな社会に転換が必要である。数字は冷徹であるから、この本の予測は大方現実のものとなるだろう。

 

凡そ人歩み出したる西日かな

 

阪西敦子の句。