失われた時を求めて

蔵書整理で持っていた詩集も全部売ってしまった。中学から大学にかけて、詩集も読んだが、手元になくなってしまうと何だか淋しくて、アマゾンで再購入してしまう。三好達治高村光太郎立原道造伊藤静雄室生犀星など、好きな詩がある。もう一度戯れてみたい欲望に負けたのだ。こうして書棚が溢れてゆくのである。


僕の前に道はない
僕の後ろに道は出来る
ああ、自然よ
父よ
僕を一人立ちにさせた廣大な父よ
僕から目を離さないで守る事をせよ
常に父の氣魄を僕に充たせよ
この遠い道程のため
この遠い道程のため

高村光太郎「道程」。