和山やま『夢中さ、きみに』

クソ寒いのである。カーポートの屋根に氷柱が垂れ下がっていた。灯油がなくなったので買いにいかなければならないが、昨日の酒が残って風邪にミックスされ頭が痛い。ベッドに横になったままだ。気晴らしにマンガを読み出す。
和山やま『夢中さ、きみに』は男子高の話しだが、ほんの些細なことをネタにしてストーリーを展開するその手際に惚れ惚れしてしまう。私的には「友達になってくれませんか」の話が秀逸。賞をあげたくなる作品だ、実際文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞、手塚治虫文化賞短編賞のダブル受賞している。


初鴉羽開きたり飛び発たず

小澤實の句。