大水車

昭和の半ば頃までは、水力を利用するため大小の水車があちこちに見られた。もっと簡便な動力が普及して、風景から水車は消えた。住んでいる近くの「道の駅おばあちゃん市・山岡」に、客寄せのモニュメントとして大水車が回っている。直径24メートルの木製水車で国内最大級の大きさを誇る。眼下に広がる小里川ダム完成を記念して作られた。
結社誌「南風」が届き、「光彩抄」のコーナーで私の水車の句が取り上げられていた。選者は西浦佳苗さん。


秋の水落としてまはる大水車


「秋の澄んだ水が真っ黒な大水車を回し飛沫が辺りの秋草を濡らす。只事のように見えるが深みのある句。昔は随分と働いた水車にいま郷愁の眼差が注がれる。」いただいた選句のコメント。