川端茅舎全句集

待ち合わせ時間まで、時間つぶしにジュンク堂栄店を覗く。詩歌コーナーやコミックコーナーを見た後、文庫コーナーで『川端茅舎全句集』を発見。角川ソフィア文庫の今月の新刊である。やってくれるね、角川さん。全句集の発刊に積極的なのがうれしい。古い角川文庫に川端茅舎句集はあったが、もはや入手困難。朝日文庫の現代俳句の世界シリーズで松本たかしと組み合わせたものが出たが、それも余り見なくなった。この一冊で茅舎の全句と散文が読めるというありがたさ。茅舎の俳句は、俳句の底深く人を引きずり込む魔力がある。この文庫本との出会いが、今日一番驚いた出来事だった。


朴散華即ち知れぬ行方かな


茅舎の最晩年の句。