2022-04-11 那珂太郎『空寂』 那珂太郎のことは、詩人であることしか知らない。詩集も読んだことは無かった。那珂太郎の最後の本が、遺句集というのも不思議な気がするが、生前は眞鍋呉夫らと黙魚の俳号で連句を作っていたので、俳句歴も長いのだった。92歳で亡くなったが、俳句は老境を率直に詠んだものが多い。長く生きたとしたら、こんな感じになるのかなと句集を読んで考えた。 塵取の枯蟷螂が動きだす 句集より。