円楽の俳句

プレバト!!」が、三遊亭円楽を追悼して、番組の最後に傑作集を放送した。プレバト!!」では、円楽は名人初段だった。

 

チーママの裾はしょりたる梅雨の夜

 

雨の銀座の写真から連想した一句。この句で昇格した時、涙を浮かべながら「無駄に銀座で金を使ってなかった」といい、スタジオを沸かせるシーンが流れた。

 

老いてなほ色変えぬ松芸の道

 

桂歌丸への円楽の追悼句。「芸の道って曲がりくねっているけど、あのお師匠さんは一本気でまっすぐ歩いていた。年をとっても高座を務めてらっしゃった。『色変えぬ松』という季語をみて思いついた」と説明。これを受けて、夏井いつきが添削したのが次の句。

 

色変えぬ松高座に残す扇子(かぜ)一本

 

円楽は「辞世の句にしよう」と笑顔で言っていたが、本当に円楽にピッタリの追悼句になってしまった。円楽はいつも面白く、長い間楽しませてくれた。合掌。