リコピンがある

おふとんでママとしていたしりとりに夜が入ってきてねむくなる

作者は当時七歳の少女。

ということはママになってもばあちゃんになってもひらがな私の名前

九歳の作品。

ねえちゃんが鏡のなかのねえちゃんに少し笑って出かけていった

「わしはウマ」「わしはヒツジ」おじいちゃんたちが明るく揺れてる市電

松田わこ『リコピンがある』より。作者は2002年生まれ。感性にうなってしまう。穂村弘『短歌のガチャポン』で見つけた。

 

星降る夜蒲団をかぶり一人寝る