陶芸家加藤孝造逝く

陶芸家の加藤孝造氏が17日、心不全のため亡くなった。享年88歳。 志野・瀬戸黒の人間国宝、故・荒川豊蔵に師事し、可児市内に窯を築いて、美濃桃山陶の制作に打ち込んだ。 焼成途中で窯から引き出して急冷し漆黒を引き出す「瀬戸黒」で人間国宝に認定されたが、私としては、独特の美しい緋色を表現した「志野」が、何とも言えない暖かさと温もりがあり大好きだった。可児市久々利の工房にも一度訪ねたことがある。素晴らしい陶芸作家を喪った。心からご冥福をお祈りします。