山崎方代

山崎方代という歌人がいた。

ときおり、方代の歌を読み返す。

 

こんなにも湯呑茶碗はあたたかくしどろもどろに吾はおるなり

 

ねむれない冬の畳にしみじみとおのれの影を動かしてみる

 

人間はかくのごとくにかなしくてあとふりむけば物落ちている

 

ぐっすり眠りたい。ささやかな望みであります。