『アウトロー俳句』

北大路翼編の『アウトロー俳句』がアマゾンより届く。新宿歌舞伎町俳句一家「屍派」のアンソロジー。都会の暗闇に蠢く者たちの俳句108句(人間の煩悩の数に合わせたか)が収録されている。最近の中心線をずらしたような現代俳句より、きれいではないがストレートな俳句が心に響く。河出書房新社はよくこんな本作るな、えらいッ。「サラダ記念日」を世に問うたのも河出書房新社でした。

 

駐車場雪に土下座の跡残る

春一番次は裁判所で会はう

 

帯に抜かれた二句。

 

鳥交る外しまくつてゐるダーツ

踏切の音になりたい夏休み