虚子探訪(26) 瓢箪の窓

【 虚子探訪(26) 】

 

瓢箪の窓や人住まざるが如し」

 

明治36年。窓をふさぐように沢山の瓢箪がぶら下がり、人も居住していないかのような光景となっているなあ。

 

「書中古人に会す妻が炭ひく音すなり」

 

明治36年。読書に夢中になり本に書かれた昔の人と出会っていたが、妻の炭を切る音に現実に返ったことだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 愛犬と散歩をする。梅は満開、蝶の飛ぶを見、蛙の鳴くを聞く。蓬が畦道に青々と続く。いよいよ本格的な春の到来である。