虚子探訪(228) バナナの皮

【虚子探訪(228)】

 

「川を見るバナナの皮は手より落ち」

 

昭和9年11月4日。武蔵野探勝会。浜町、日本橋倶楽部。

橋の手摺にもたれて川を見ている人。食べていたバナナの皮が手から落ちた。バナナは夏の季語。

 

「焚火のみして朽ち果つる徒に非ず」

 

昭和9年11月12日。おほさき会。丸ビル集会室。

何の決意表明だろうか。このままでは終わらないぞという意気込みは伝わってくるが。