虚子探訪(227) 木の実

【虚子探訪(227)】

 

「並べある木の実に吾子の心思ふ」

 

昭和9年10月22日。玉藻句会。丸ビル集会室。

子供がならべた木の実。何を考えてならべたのかなあと、子供の心を思ってみる。

 

「秋風や何の煙か藪にしむ」

 

昭和9年10月27日。鎌倉俳句会。たかし庵。

藪の中に立ち込めているのは何の煙だろう。秋風が吹いてしみじみとした日。