虚子探訪(211)風鈴

【虚子探訪(211)】

 

「浴衣着て少女の乳房高からず」

 

昭和8年7月12日。おほさき会。発行所。

浴衣姿の幼い少女の胸はまだ小さい。彼女の成長はまだこれからなのである。

 

「風鈴の音に住ひをる女かな」

 

昭和8年7月24日。玉藻句会。丸ビル集会室。

風鈴の音がする、雅で清楚な生活が想像される女性を思う。