俳句の虚構性について

『17音の青春2019』で、冒頭5人の選者が俳句の虚構性について論じている。黛まどかが『万人が共有でき、共鳴できる「真実」を掘り出すためには、虚構という方法が不可欠です。』と論じたが、万人が共有共鳴できる真実とは何か、そもそも文学はそんなものを求めたのか。俳句の選句ですら一致しないのである。作品が読者を動かすかどうかだけが全て。


水中花名もなき花として開く


菊川和奏の句。『17音の青春2019』最優秀賞より。