なつかし啄木

私の短歌との出会いは石川啄木であった。小学校5、6年の担任の春日井昇司先生が、啄木の歌を授業で教えてくれて、中学生時代には『一握の砂』『悲しき玩具』など歌集も読んだ。今でも暗誦出来る短歌は啄木が一番多い。
若くして亡くなった啄木が残した詩歌は、多感な青春期の感傷、煩悶、苦悩が読者とシンクロするのだろう。啄木の歌は、懐かしく愛おしい。


ふるさとの山に向ひて
言ふことなし
ふるさとの山はありがたきかな