全世界史

高校生の頃、一番の得意科目は世界史だった。世界史にはダントツの自信があり、実力テストの点数をかせいだ。世界史は横文字の人名が覚えられないという人もいたが、やみくもに覚えた。時空を超えた知識が、好奇心につながったのだろう。
歴史は膨大な人間の活動の軌跡だが、記録するには相当なエネルギーがいる。世の中には歴史を書き残したいという人はいるのである。古くは『史記』の司馬遷、『日本外史』の頼山陽。最近では『ローマ人の歴史』の塩野七生。一国の歴史だけでも大変なのに、世界通史に挑んだ人がいる。しかも歴史学者ではない。出口治明『全世界史』(新潮文庫)上下2巻、ただいま挑戦中。学生時代に戻った気分。


春の宵今日はここまで栞紐