みだれ髪

いまや古典となった与謝野晶子の歌集『みだれ髪』を角川文庫で読んでいる。さすがに明治文学となると、分からない箇所もあって片頁に現代文で歌意が紹介されているのは読書の大いなる助けとなる。しかし、今さらながら与謝野晶子恐るべしである。発表された当時の読者は、斬新で驚異の世界を見たんだろうなと思う。今読んでも晶子の熱量にくらくらするのだから。

 

その子二十櫛にながるる黒髪のおごりの春のうつくしきかな