わからない

マイ・ブームは、橋本治の評論エッセイを読むこと。今は『「わからない」という方法』(集英社新書)を読んでいる。1948年生れで、多彩な著述活動をした。身も蓋もないあからさまな橋本治の思考を辿るのが、面白い。わからないが橋本の思考のスタートなので、くどいほど丁寧にわからないを埋めていく作業が続く。作家というのはエネルギーの塊なのだと思う。


「わかる」とは、自分の外側にある物を、自分の基準に合わせて、もう一度自分オリジナルな再構成をすることである。


『「わからない」という方法』の105ページより抜粋。