2021-05-23 句集『稲津』(118)フライドポテト 【句集『稲津』(118)】年忘れフライドポテトの山崩す 忘年会の宴席に出された山盛りのフライドポテト。次から次へと手がのびてきて、元の形はどんどん崩れてゆく。ビールを飲み干して一年の労をねぎらう。 大晦日ずらりと吊り輪空き車輌 大晦日の電車は、通勤の会社員も通学の学生もいない。空席だらけのガランとした車輌となり、誰も使わない吊り輪か並んでいる光景はシュール。