句集『稲津』(148)麻婆豆腐
【句集『稲津』(148)】
還暦祝ふ麻婆豆腐の唐辛子
還暦を赤いちゃんちゃんこならぬ、赤い唐辛子の入った麻婆豆腐で祝う。赤色は血の色、命の色である。『俳句』今井聖選者、佳作入選。
台風が口笛を吹く夜の闇
真っ暗な夜の闇を台風が通過していく。聞こえるのは、轟々と鳴る風の音。台風には口笛を吹いているようなものかもしれない。無力な人間は、ただ過ぎ去るのを待つばかり。
【句集『稲津』(148)】
還暦祝ふ麻婆豆腐の唐辛子
還暦を赤いちゃんちゃんこならぬ、赤い唐辛子の入った麻婆豆腐で祝う。赤色は血の色、命の色である。『俳句』今井聖選者、佳作入選。
台風が口笛を吹く夜の闇
真っ暗な夜の闇を台風が通過していく。聞こえるのは、轟々と鳴る風の音。台風には口笛を吹いているようなものかもしれない。無力な人間は、ただ過ぎ去るのを待つばかり。