句集『稲津』(149)北辰

【句集『稲津』(149)】

夕月夜わが町白く浮かびけり


山越えをした下り坂から、住んでいる町が一望できる。月光に照らされ白く輝く町が浮かびあがる。山に囲まれた田舎町に静かに夜が更けていく。


北辰の縁に集ふ星月夜


岐阜県立多治見北高の卒業生が、地元の居酒屋に集まり同窓会をした。「北辰」は校歌に出てくる言葉。青春の一時期を一緒に過ごした、その縁を大事にしている。