五所平之助『五所亭句集』

二月もあっという間に終わってしまった。月末事務を終え、帰りのJR中央線は、橋梁に自動車がぶつかった事故のため遅延。電車は満員状態なので、3本見送り乗車。家に帰ると郵便物が来ている。何かと思ったら注文していた五所平之助の句集。五所平之助は映画監督だが、若い頃から俳句を作り、いとう句会のメンバーだった。その俳句は、平明の中に抒情が溢れている。なかなか市場に五所平之助の句集は出ることはなく、『俳句』2月号の広告に書名を見つけ即注文。何の音沙汰も無く、外れて買えなかったと諦めていたので、これは嬉しい。牧羊社から昭和41年に出版、420部限定特装本のNo16、大事にしよう。


永き日や波のなかなる波のいろ

売られゆくうさぎ匂へる夜店かな

かたまりて谷間の家の余寒の灯


句集より3句。